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第6号(2007/1/29)復興と振興について



 「田舎と都会のふたまた仕事術」復興と振興について

 〜21世紀の自分時間の使い方マガジン〜

  こんにちは!

  「田舎と都会のふたまた仕事術!」のタスケット@長谷川です。

  メルマガをはじめて登録して頂いた方、ありがとうございます。


  5年前に購入した福島の土地と東京の自宅を往復しながら、
  田舎の産物・ノウハウを都会に運び、都会で学んだり刺激を
  受けたことを田舎に持ち込むことをビジネスにしようと、
  田舎と都会を行ったり来たりしながらセッセと活動しています。


  その活動のコンセプトは「サステイナビリティ」です。


  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  間の抜けたご挨拶ですが、

  あけましておめでとうございます。

  新たに登録してくださった方、

  どうもありがとうございます。

  これからも宜しくお願い申し上げます。


  1月27日28日は、今年初めての都路HGI滞在でした。


  以前ご紹介したと思いますが、

  福島県田村市都路町で購入した里山の地名から

  「都路」と「ハートグレイスアイランド」の頭文字のHGIを

  組み合わせて、一緒に行く方々には「都路HGI」という

  呼び名でご案内しています。

  ついでに「ハートグレイスアイランド」は、
  
  里山を購入した当初、地名である福島の「福」は、

  自分にとってどういう意味があるのかと思いを巡らし、

  「福=潤いのある心」と結論付けて、

  福島=心の潤う島=ハートグレイスアイランドとしました。

  以後、宜しくお願いいたします。

  さて、前回はスターンレビューとMEMSの関係について語り、

  里山を絡めてある考えを実行しようと思っているとお伝えしました。


  今時点申し上げられる具体的なことは、

  スターンレビューは、

  里山で実行しようと思っていることの動機付けの拠り所で、

  MEMSは究極の実行手段といったところでしょうか・・・。


  今回の里山滞在でも感じたことですが、

  なかなか道のりは険しそうです。


  関連することで、昨年から今年にかけて『復興と振興』の

  違いについて、あれこれ考えています。


  辞書によると「復興」とは、

  「一度衰えたものを再び盛んにすること」で

  「振興」とは、「物事を盛んにすること」とあります。


  特に気になったのが、

  戦後の復興期と呼ばれる時期が終わったのか?

  終わっていないのか?


  区切りがついているのなら、

  振興に専念できる時代なのか、

  復興しなければいけないことをやり残していないのか?

  などなど・・・


  物に溢れ、便利な生活環境になったことで、

  産業界は

  復興モードから振興モードになりました。


  復興期に多くの倒産や再編成が起こり、

  個別に熾烈な競走を繰り返し、

  プロジェクトXで見てきたプロの仕事師達のおかげで

  今日の快適な生活が成り立っていると思うと

  感謝の念は尽きません。

  ただし昨今、自治体がらみで、

  復興モードの価値観のまま地域運営をしてきた

  付けによる破綻も話題になり始めましたね。

  北海道夕張市の例などは、

  炭鉱で栄えた自治体運営スタイルのまま振興モードに突入してしまい、

  多くの住民が被害者になってしまった代表例かもしれません。

  「被災地の復興」ということを例にしたとき、

  復興があって振興という流れが自然であり、

  その流れの中で復興に関わった個人個人にアイデンティティが宿り、

  振興に結びついていくのだと私は思います。

  いつのまにか復興モードから振興モードになってしまうと、

  個人個人の達成感を自覚したり共有したりできず、

  混乱してしまうのではないでしょうか。


  そして主体的なアイデンティティを育てないまま、

  振興モードだけで社会が動いていくと

  短絡的な価値観が蔓延してしまうような気がします。

  例えば、若者がいきなり振興モード社会に放り出されると、

  がつがつ生きろ!

  親のように貧乏暇なしになるな!

  頼れるのはお金だ!

  という不毛の価値観だけが目に付き、


  毎日が「マネーハラスメント:略してマネハラ」に怯え、

  お金に対する帰属意識が強まり


  「お金がすべての社会」になってしまうのかなと

  危機感を覚えます。


  マネハラが蔓延し始めた現代ですが

  一人ひとりのアイデンティティの復興が、

  経済の復興から置いてきぼりをくらい、

  日本にとってやり残している復興ではないかと思います。

  そんな時代だからこそ、

  里山を「ありのままの復興」というスタンスで

  支援していきたいと考えています。

  今回都路HGI滞在時に、

  ご近所のMさんとお茶飲み話をした中で、

  その「ありのままの復興」のヒントを得ました。


  Mさん宅で毎年正月に作っている「ごぼうの葉で巻いた餅」が、

  福島のローカル新聞に記事として掲載され、「欲しい、買いたい」

  という声が福島県内から殺到しているということです。


  Mさんはプロの農家で、

  保存食として家族が食べるだけの餅を毎年ついているのですが、

  今年は多めにつかなければならないようです。

  私の考える里山の「ありのままの復興」とは、

  里山の田畑を潰し、ビルや住宅地や建て、

  大勢の観光客を呼び込むことではなく、

  このような里山独自のノウハウを全国で情報共有し、

  利用しあうことが第一歩だとイメージしています。


  そしてどうしてもその里山でしか体験できないノウハウについて、

  オンサイトの人的な交流を行うことが望ましいと考えています。


  多分農家の数だけ豊かな独自ノウハウが

  あるのではないでしょうか?

  その辺の考えは、

  タスケットサイトの「里山タスケット」で、

  まとめ始めています。

  http://tassket.com/007/


  復興期の生活スタイルの象徴が

  「白物家電:三種の神器」とするならば、

  振興期の生活スタイルの象徴を

  「Web2.0」と思い込んでいます。


  サスティナブルな地球環境が叫ばれ、

  国や企業はどのような発展を目指すべきかに

  知恵を結集しようとしている時代だからこそ、


  エネルギー消費を抑えながら、文化性を高めることで、

  心の豊かさを伴った発展を目指せるのではないかと考えます。

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  編集後記

  昨夜東京に戻り、Mさんから頂いた、手作りドブロクとタクアンで

  ちびちびやりながら、この原稿を書きました。

  来週2月3日は、

  本郷の安田講堂で行われる 「資源と環境が支える地球と人類の未来」

  と題したサステイナビリティ学の公開シンポジウムに参加する予定です。


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